●。 2013.9.12 小説ページを改装しました 。●
 

Outline




 日曜日の午後に、紅茶とお菓子を用意して、小さなお茶会を開いている少年少女がいる。
 二人は住宅街の片隅にあるこじんまりとしたベランダで、ささやかな幸せを共有していた。
 穏やかな昼下がりに紡がれる物語。
 少年は少女の声に耳を傾ける。一言一句聞き逃さないよう、真剣に。
 少女は少年の声に耳を傾ける。一言一句確かめるよう、懸命に。
 お茶会に隠された秘めごとは、日に日に大きくなっていく。
 午後三時、特別な時間――。

「この時間って、眠くなるよね」
「だから何だ?」

 非日常の連鎖が生み出す、少年少女たちの日常の物語。

 

Story



午後三時のお茶会で、少年少女はかく語る
 【プロローグ】
  [0-1]紅茶とお菓子と三時のお茶会
  [0-2]午後三時のお茶会で、少年少女はかく語る
  [0-3]夜の紅茶と始まりの好奇心

 【学校編 -クラスメイトをかく語る-】
  [1-1]自主休憩は認めません
  [1-2]午後三時のお茶会で、少年少女はサボり魔を語る
  [1-3]誰も知らないハーブ園
  [2-1]保健室の常連客
  [2-2]午後三時のお茶会で、少年少女は病人を語る
  [2-3]救護班出動
  [3-1]図書館の案内人
  [3-2]午後三時のお茶会で、少年少女は賢者を語る
  [3-3]教えて、先生!
  [4-1]白旗同盟
  [4-2]午後三時のお茶会で、少年少女はヘタレを語る
  [4-3]勇者は苦難に立ち向かう
  [5-1]ストーカー対策
  [5-2]午後三時のお茶会で、少年少女は情報屋を語る
  [5-3]一番のお友達

 【閑話 -薔薇の日の禍-】
  [6-1]両腕いっぱいの薔薇の花

霧夕拓夢はかく語る
  雨の日の憂鬱 ※【プロローグ0-2】から二週間後の物語。
  ガトーショコラは夢を見る ※【学校編2-1】から一時間後の物語。

緑川彩葉はかく語る
  人肌恋しい昼下がり ※【プロローグ0-1】より一日前の物語。
  夜雨のシャンデリア

朽木陽介はかく語る
  息するだけで人生満足 ※【学校編1-3】から2日後の物語。

 

Character


○。 メインキャラクター 。○
 午後三時のお茶会で、色々なことをかく語る少年少女。
 本編は二人の視点で進んでいきます。

緑川 彩葉 Midorikawa Iroha
 花と紅茶をこよなく愛する小柄な少女。情報発信部の記録係。
 可愛らしい笑顔と透明な声に騙されがちだが、腹の中は悪意で満ちている。
 酷い一面も持っているが、人懐っこい性格のおかげで友だちは多い。

霧夕 拓夢 Kiriyu Takumu
 お菓子作りが趣味の少年。情報発信部の広報係。
 甘い容姿と声がコンプレックスであり、過去のトラウマから軽度の女嫌い。
 優しい人なので割と苦労人。文句を言いつつ問題児たちの世話を焼いている。


○。 学校編(クラスメイト) 。○
 彩葉と拓夢の友達です。
 ほとんどが「情報発信部」という悪名高き部活に入部させられてます。

時中 優希 Tokinaka Yuuki
 彩葉のクラスメイト。情報発信部部長。
 女の子のような顔立ちの少年で、外見だけは可愛い。
 拓夢、陽介の天敵。腹の中は真っ黒で救いようがないくらい性格が悪い。

水崎 波音 Mizusaki Hanon
 彩葉のクラスメイト。情報発信部の医療班。
 少し階段を登っただけで酸欠になるから、酸素缶は欠かせない。
 人の怪我を飛んで喜び、怪我の手当てを生きがいとしている。

高梨 聖 Takanasi Hijiri
 彩葉のクラスメイト。情報発信部の知識人。
 活字中毒で、いつも本を読んでいる。
 一度読んだ本の内容は八割覚えているので、豊富な知識を持っている。

朽木 陽介 Kuchiki Yousuke
 拓夢のクラスメイト。情報発信部の戦闘担当。
 基本的にかなりの面倒くさがり。そしてサボり魔。
 三百六十五日だらーんとした少年。

矢野 健太郎 Yano Kentarou
 拓夢のクラスメイト。情報発信部の雑用担当。
 明るく爽やかなバカで、かなりのヘタレ。
 臆病で怖がりなのに、正義感だけは人一倍強い。

綾瀬 悦 Ayase Etu
 拓夢のクラスメイト。
 基本的に「俺様」な非常識人。その「俺様」の言うことを全く聞かない彩葉は敵。
 本当は色々な人に構ってもらいたいだけの甘えん坊。

落合 裕太 Ochiai Yuta 
 拓夢のクラスメイト。
 無類の女好きだが、過激なほどモテるわけではない。
 顔だけでモテる拓夢に敵意を抱いている。